栄養成分

栄養素(3大栄養素)の種類とその働き   

こんにちは 食生活アドバイザー®のsakuです

今回のテーマは「栄養素(3大栄養素)の種類とその働き」ということで解説していきます

それではさっそくですが

食品に含まれる栄養素は大きく分けて5つです

なかでも熱量やエネルギー源になる

「たんぱく質」「脂質」「炭水化物」

これらが3大栄養素といいます。

栄養素(3大栄養素)の種類とその働き

1)たんぱく質

たんぱく質は

筋肉、血液、骨、臓器、皮膚、爪、毛髪、ホルモンなど

身体を構成する主成分で

アミノ酸が結合したものからできています。

 

 特徴

たんぱく質→アミノ酸に分解→小腸で吸収→肝臓へ→

一部はたんぱく質に合成されアミノ酸とともに血液を通じ

身体全体へと運ばれ組織や酵素を作る

  • 構成成分=炭素、水素、酸素と窒素(約16%)を含み身体の構成成分になる
  • 働き=熱やエネルギーになり体の調子を整える
  • エネルギー=1gあたり4kcal
  • 不足=貧血、病気にかかりやすくなる。
  • 過剰=肥満

 含まれる食品

  • 動物性たんぱく質→肉類(ささみ、赤身肉など)
  • 魚類(イワシ、マグロなど)
  • 卵、牛乳、乳製品など
  • 植物性たんぱく質→豆類、お麩、大豆の加工品(豆腐、納豆など)
  • 穀類(麦、オートミールなど)

 

 たんぱく質の種類

1・・・単純たんぱく質

アミノ酸のみで構成→アルブミン・グロブリン・グロテリン・プロラミンなど

2・・・複合たんぱく質

単純たんぱく質に糖質、脂質、金属などが結合したもの→リンたんぱく質・糖タンパク質・リボたんぱく質・金属たんぱく質など

3・・・誘導たんぱく質

単純たんぱく質・複合たんぱく質が下記により変性したもの→ゼラチンなど

#化学的要因(酸、酸素、アルコール、塩素など)

#物理的要因(加熱、凍結、撹拌、希釈、乾燥など)

 

 アミノ酸の種類

アミノ酸は全部で20種類存在するが、体内で合成できず、食物により摂取しなければならないものが9種類あり、これらを必須アミノ酸と呼ぶ。

 

「必須アミノ酸」

・脂肪族アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)

・ヒドロキシアミノ酸(スレオニン)

・塩基性アミノ酸(リジン、∗ヒスチジン)

∗は成人とともに合成されるようになる

・含硫アミノ酸(メチオニン)

・芳香族アミノ酸(フェニルアラニン、トリプトファン)

 

2)脂質

脂質はカラダのなかで細胞膜などの構成成分や血液成分となり、ホルモンなどを作る重要な成分ですが脂質の質を考慮して摂取することも重要で

摂り過ぎると肥満、脂質異常症、動脈硬化などの生活習慣病の要因となります。

 

 特徴

  • 1gあたり9kcalのエネルギー
  • 残ったエネルギーは体内に蓄え耐熱の発散を防ぎ、内臓を保護しますダイエットの天敵のイメージがあるが不足すると、弊害もあります!
  • エネルギー不足による疲労
  • 免疫力の低下
  • 脂溶性ビタミン(ビタミンD.A.K.E) の吸収力低下によりカラダの調子が崩れる

 

 脂質の種類

脂質は炭素、水素、酸素から構成されていて、脂肪酸とグリセリンが結合した物質で3種類に分類される。

 

  • 単純脂質=中性脂肪、ロウなど。
  • 複合脂質=リン脂質、糖脂質など、単純脂質にリン酸、糖質を含んだもの
  • 誘導脂質=脂肪酸、ステロイド、炭化水素、脂溶性ビタミンなど単純脂質や複合脂質の加水分解によって生じたもの

 脂肪酸の種類と特徴

脂質の構成成分のの核は脂肪酸という有機物です。
動物性の脂肪酸飽和脂肪酸(コレステロールの増加の可能性)
植物性の脂肪酸不飽和脂肪酸

 

オレイン酸=悪玉コレステロールの減少
オリーブオイルなど・エイコサペンタエン酸(EPA)=血流を良くし、動脈効果予防
ドコサヘキサエン酸(DHA)=認知症予防
サンマ、イワシなどの青背魚類・リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸=血中コレステロール低下
大豆油、ごま油、サフラワー油など


「必須脂肪酸」

 コレステロールの特徴と役割

コレステロールといえば、悪いイメージがありますが生命維持に欠かせない成分です。約70%は肝臓で合成され約30%は食物から摂取されます。

コレステロールには善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)があります。

HDL=血管内壁に付着したコレステロールを肝臓へと運ぶ役割を行う

LDL=値が高すぎると動脈硬化を招き、低いと血管がもろくなり脳出血を招くリスクが高まります。

 

コレステロールの役割

  • ・細胞膜の材料になる。
  • ・性ホルモンや副腎皮質の材料になる。
  • ・脂肪の消化に不可欠な胆汁酸の材料になる。
  • ・カルシウムの吸収率を上げるビタミンDの材料になる。

 トランス脂肪酸とは

→食品の保存性を高めるために、植物油に水素を添加する過程で人工的に生成される脂肪酸です。

含有食物=マーガリン、シーズニングなど

これらを使用したケーキ、パン、ドーナツなど

 

トランス脂肪酸の情報開示に関する指針について  

’’’世界保健機関(WHO)は2003年、1日あたりのトランス脂肪酸の平均摂取量は最大でも総エネルギー摂取量の1%未満とするように勧告を行った。その後、最新の知見をもとにした2008年のWHOの報告書において1%未満というレベルの見直しを課題として指摘しているところであり、日本人1日あたりのトランス脂肪酸の平均摂取量は総エネルギー摂取量の0,6%程度となっているが、わが国の最近の研究では、若年層や女性などに、摂取量が1%を超える集団があるとの報告もある。

参考資料 H23/2/21消費者庁

3)炭水化物(糖質)

→炭水化物とは糖質+食物繊維の総称であり、炭素、水素、酸素から構成される。

炭水化物に含まれる糖質はデンプンや砂糖に多く含まれ大切な栄養源であり日本人の1日摂取エネルギーの約60%を摂取すると言われている。

 特徴

糖質は小腸の消化酵素(マルターゼ、スクラーゼ、ラクターゼなど)により分解され、ブドウ糖などの単糖類になり吸収されます。

特徴として、消化吸収が早く、エネルギーとしての即効性があります。

1gあたり4Kcalのエネルギーを生み、使われなかった糖質は、肝臓などでグリコーゲンや脂肪として蓄えられますが肥満につながるので摂取量には気をつけましょう。

#糖質を多く含む食品

米、小麦(パン、麺類)、じゃがいも、さつまいも、とうもろこし、りんご、バナナ、ブドウ、小豆、砂糖など

 

 分類

糖質は以下の3種類に分類されます

  • 単糖類=ブドウ糖(グルコース)→エネルギー源
    果糖(フルクトース)→果物やはちみつの甘みガラクトース→乳糖の成分
  • 二糖類=ショ糖(スクロース)→一般的に砂糖とよばれる
    麦芽糖(マルトース)→デンプンの分解物
    乳糖(ラクトース)→母乳や牛乳の成分
  • ・多糖類=・デンプン(アミロース、アミロペクチン)→米、小麦、とうもろこしに多く含まれる

グリコーゲン→筋肉と肝臓に貯蔵、多数のブドウ糖が結合した糖類

単糖=1個

二糖=単糖が二個結合

少糖(オリゴ糖)=単糖が3~9個結合
多糖=10個以上

 

 

栄養素(3大栄養素)の種類とその働き まとめ

「今回の重要ポイント」

・たんぱく質は身体を構成する主成分です。
・アミノ酸(全20種類)の中で体内で合成できないものを必須アミノ酸(9種類)という
・脂質は細胞膜や血液の成分になるが摂取しすぎると


肥満
脂質異常症
動脈硬化の要因となる

・1日の摂取エネルギーのうち約60%弱を糖質から摂取している。

・エネルギーの単位一般的にはカロリー(cal)ですが、WHO,FAOではジュール(Joule)を推奨しています

いかがでしたか?

難しい用語が含まれていましたがこれから記事を重ねてもっと細分化して解説いたしますのでよろしくお願いいたします

 

それではまた次回に~~

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