
今日も栄養のお話を聞きに来たのかい?
お母さんに教えてもらったことを話したら
ホメられちゃった!


それとも、栄養の事を勉強するのが楽しいのかな?
今日は何を教えてくれるの?


じゃあ今日はビタミンEについて話そうか?
よろしくおねがいします

Contents
ビタミンEの働き:メリット・デメリット
ビタミンEは脂溶性ビタミンです
ビタミンEは脂質と一緒に腸管からリンパ管を通って、体内に吸収されます
ビタミンEは抗酸化作用が非常に高く、細胞膜のリン脂質二重層内に存在し、生体膜を構成する不飽和脂肪酸や他の脂溶性成分を酸化による障害から守っています
このように脂質の酸化を防ぐことで、過酸化脂質の生成を抑制し血管を健康に保つ働きをします
また、血中の悪玉コレステロール(LDL)の酸化を抑制したり、赤血球の破壊を防いだりする作用があり、細胞の酸化を防ぐため老化防止(アンチエイジング)にも効果があることも知られています
画像引用:江崎グリコ
ビタミンE摂取による効果[メリット]
ビタミンEの摂取による効果(メリット)としては次が挙げられます
- 活性酸素を除去する抗酸化作用
- 脂質の酸化を抑えることで、脂質が過酸化脂質に変わるのを防ぎ、細胞膜障害による臓器や皮膚などの老化を抑制する
- 血中でコレステロールを運んでいるリボタンパク質の酸化を防ぐことで動脈硬化の予防につなげる
ビタミンEの効果によって酸化を防ぐことで老化防止(アンチエイジング)や動脈硬化による生活習慣病のリスクの軽減へと繋がりますので、抗酸化作用を持つビタミンA・C・Eなどは積極的に摂取していただきたいものです
また、ビタミンA・C・Eは免疫力アップにも効果がありますが、そちらは別記事にまとめていますのでご覧ください
DHAやIPAなど魚油に含まれる高不飽和脂肪酸の摂取量が高まると酸化防止のためにビタミンEの必要量が増加しますので、摂取量にはバランスが大事です
ビタミンE摂取による過剰症、欠乏症[デメリット]
次は摂取量の過不足によって生じる効果(デメリット)をお話しします
ビタミンE過剰摂取による過剰症
- ビタミンEの過剰摂取による過剰症としては、血液が止まりにくくなることが知られていますが、実際は余分なビタミンEは便として約60%ほどが排出されますので体内に蓄積されにくく、通常の食事の摂取量では過剰症のリスクはほぼないと言えます
正式に報告をされておりませんが、ビタミンEの過剰摂取が骨量を減らし、骨粗しょう症のリスクを高める可能性が示唆されて研究されています
ビタミンEの摂取不足による欠乏症
- 脂質の酸化による臓器や皮膚の老化
- リボタンパク質の酸化による動脈硬化へのリスク
- 血行の悪化による冷え性や肩こり、頭痛
脂質やタンパク質など体内の成分が酸化することで様々な弊害が発症します
また、ビタミンEの効果によって酸化を防ぐことで老化防止(アンチエイジング)や動脈硬化による生活習慣病のリスクの軽減へと繋がります
逆にビタミンEの摂取量が少ないと肌の衰えや生活習慣病などの発症に繋がるということです
ビタミンEの効果的な摂取方法
ビタミンEは熱や酸に強い特性がありますが、光には弱いのでナッツ類やひまわり油などビタミンEを多く含む食品は暗所での保存が必須となります
調理法としては油脂での調理、お酢などを加えたドレッシング、ナッツ類は砕いて様々な料理のトッピングに使用すると良いでしょう
また、ビタミンEと同じく抗酸化作用を持つビタミンA(β-カロテン)やビタミンC、ビタミンB2と一緒に摂取することで、効果が高まりますので、意識してみてください
ビタミンEを多く含む食品
画像引用:健康長寿ネット
この図はビタミンEの含有量が多い食品をまとめたものです
それ以外にも、ウナギや大豆、緑黄色野菜にも含まれていますが、ナッツ類や緑茶、ひまわり油に多く含まれているのが分かりますね
これらの食品は日常生活において汎用性が高いので日々の食事に積極的に取り入れてください
ビタミンEの働き:メリット・デメリットとビタミンEを含む食品//まとめ
ビタミンE摂取によるメリット
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- 活性酸素を除去する抗酸化作用
- 脂質の酸化を抑えることで、脂質が過酸化脂質に変わるのを防ぎ、細胞膜障害による臓器や皮膚などの老化を抑制する
- 血中でコレステロールを運んでいるリボタンパク質の酸化を防ぐことで動脈硬化の予防につなげる
ビタミンE摂取によるデメリット
- ビタミンEの過剰摂取による過剰症としては、血液が止まりにくくなることが知られていますが、実際は余分なビタミンEは便として約60%ほどが排出されますので体内に蓄積されにくく、通常の食事の摂取量では過剰症のリスクはほぼないと言えます
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- ビタミンEの摂取不足による欠乏症
- 脂質の酸化による臓器や皮膚の老化
- リボタンパク質の酸化による動脈硬化へのリスク
- 血行の悪化による冷え性や肩こり、頭痛
ビタミンEと同じく抗酸化作用を持つビタミンA(β-カロテン)やビタミンC、ビタミンB2と一緒に摂取することで、効果が高まります

わかったかな?


なんとなくでも興味を持って理解することが大事なんだよ。
ビタミンEを食べたらお母さんが若くなれるんだよって!


それはちょっと違う気が...
まあいいか。気をつけて帰るんだよ!
じゃあまたねっ!

解説者 プロフィール
20年以上の調理歴を持つ食生活アドバイザー®️SAKU
豊かな食生活を未来へつなぐためにブログを通して
食に関する様々な情報を発信する人
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