食の雑学

福岡発祥//3大豚骨ラーメンのルーツと特徴【久留米・博多・長浜】

豚骨ラーメン

福岡が誇る食文化「豚骨ラーメン

 

独特の香りと細い麺、白濁したスープが特徴的です

 

しかし、場所によってスタイルの違いがあることはご存知のとおりです

 

今回は人生の99.9%を福岡で過ごしているSAKUが豚骨ラーメンのルーツと特徴を調べてみました

 

この記事を読むことで福岡県民でも知らないような差がわかります!

 

ということで、福岡の豚骨ラーメンの中でもメジャーな

 

久留米・博多・長浜のルーツと特徴を探ってみました

 

どうぞ最後までお付き合いください

 

 

3大豚骨ラーメンのルーツと特徴【久留米】

久留米豚骨ラーメンのルーツ

 

久留米ラーメン

 

九州の豚骨ラーメンは久留米が発祥で「南京千両」という名の屋台です

 

昭和12年、「南京千両」の店主である宮本時男さんが、横浜で修業した中華そばの製法を、アレンジして提供したのが始まりと言われていて、それ以前の九州のラーメン屋に関する記録は見つかってません

 

当初「南京千両」は豚骨を使ってはいましたが、濁りはありませんでした

 

白濁スープの始まりは、それから約10年後、宮本氏と親交のあった三九」の細野さんが生んだ偶然の産物だと言われています

 

その偶然とは

 

ある日、買い物に出かけている間に火を弱くするのを忘れて、煮詰まってしまい偶然白く濁ったスープが出来たのだそうです

 

失敗作で廃棄にしようとしたんですが、試しに飲んでみたら美味しかったので、それが製法として根付いたんです

 

 

久留米豚骨ラーメンの特徴

 

スープは白濁スープ

 

さきほど話したとおり「三九」さんが、偶然に編み出した白濁スープが久留米で広まって以来、久留米ラーメンは白濁スープがメインになっています

 

 

麺は少し太めの麺

 

福岡といえば細麺のイメージがありますが、久留米ラーメンはやや太めです

 

後述しますが、当時は替え玉の文化もありませんでした

 

 

独自の製法【呼び戻し】

 

久留米【大砲】ラーメンの創業者(故香月昇さん)が編み出した製法です

 

前日に残しておいたスープと出来たばかりのスープを配合して、熟成された旨味を足していくんです

 

しかし、ただ継ぎ足せばいいというわけではなくて、ものすごく繊細で熟練の技が必要な作業だとされています

 

なるほど。ただ前日のスープに混ぜるだけじゃないんですね

 

この製法は、現【大砲】ラーメンの代表取締役社長の香月均史さん呼び戻し】製法と名付けて全国に広がっていきました

 

また、久留米ラーメンは強火でガンガン豚骨を炊いて作るため、対流が良く焦げにくい羽釜を使用している点も特徴です

 

 

おすすめの久留米豚骨ラーメン店

 

久留米の豚骨ラーメンを食べるならぜひ

久留米【大砲】ラーメンを味わってみてください!

 

久留米ラーメン

 

3大豚骨ラーメンのルーツと特徴【博多】

博多豚骨ラーメンのルーツ

 

博多ラーメンは「三馬路(さんまろ)」という店が発祥と言われてます

 

「三馬路」は昭和13年頃から博多・中洲で営業していた屋台で、当時は鶏ガラの清湯スープだったそうです

 

しかし、戦後の品不足の影響で鶏ガラが入手困難になり、比較的手に入りやすい豚骨を使用したことから「三馬路」が博多の豚骨ラーメンのルーツと言われています

 

博多豚骨ラーメンの特徴

 

博多豚骨ラーメンのスープは2種類

 

博多ラーメンには澄んだスープと白濁したスープの2種類のスープがあります

 

豚骨清湯スープは博多ラーメンのルーツとされる「三馬路(さんまろ)」さんがルーツです

 

一方で博多の白濁スープのルーツとされるのは元祖「赤のれん」さんです

 

ここが分かりづらい点なんですが整理すると

 

博多ラーメンのルーツは「三馬路」さんで豚骨清湯スープ

 

後に生まれた

 

博多ラーメンの白濁スープのルーツは元祖「赤のれん」さんになるんです

 

以上から、博多ラーメンは2つのルーツがあることになるんです

 

 

麺も2種類?

 

麺も通常の細麺と、元祖「赤のれん」が使用している細い平打ち麺があるんです

 

細麺のほうが主流なのは間違いないのですが、博多の白濁スープのルーツである元祖「赤のれん」や博多一幸舎が使用する細い平打ち麺も博多ラーメンと言えます

 

 

おすすめの博多豚骨ラーメン店

 

博多ラーメン

 

「三馬路(さんまろ)」さんは閉店してしまいましたが、暖簾分けされルーツは残ってました

 

あの有名な博多うま馬です

 

「うま馬」は「三馬路」から暖簾分けされた「五馬路」を継承した店でいまなお根強い人気で賑わってます

 

もう一方の元祖「赤のれん」さんは変わらず、営業されてます

 

博多とんこつラーメンのルーツである

 

博多「うま馬」

元祖「赤のれん」

 

機会があれば、ぜひどうぞ行ってみてください!

 

 

3大豚骨ラーメンのルーツと特徴【長浜】

長浜豚骨ラーメンのルーツ

 

福岡県の久留米や博多に豚骨ラーメン文化が根付いてから、長浜豚骨ラーメンは生まれます

 

魚市場の長浜移転を機に、昭和27年「元祖長浜屋」を始めとする屋台が開業したのが長浜豚骨ラーメンのルーツなんです

 

ですから、福岡の3大豚骨ラーメンの中では歴史は浅い方になります

 

 

長浜豚骨ラーメンの特徴

 

スープはやっぱり

 

久留米から始まり博多でも人気が高かった白濁スープが用いられてます

 

 

麺は極細麺

 

長浜ラーメンは忙しい魚市場で働く人が多かったので、麺の茹で上がりを早くするため作られた極細麺が主流になってます

 

すぐ出来て、すぐ食べれる極細麺は、忙しい魚市場の人たちにありがたい存在だったんですね

 

 

長浜ラーメン独自の【替え玉】

 

また、ボリューム不足を補うために長浜ラーメン独自の替え玉が生まれました

 

この替え玉は画期的なもので、福岡全体に広がって今では、福岡のラーメン文化に欠かせないモノとなったのです

 

替え玉は長浜ラーメンが生んだ最高傑作といえます

 

 

 

おすすめの長浜豚骨ラーメン店

 

長浜ラーメン

 

長浜ラーメンでのおすすめはやっぱり

 

元祖長浜屋

 

一択です!!

 

長浜ラーメンのルーツとして60年以上も愛されている「元祖長浜屋」を一度体験していただきたいものです

 

 

3大豚骨ラーメンのルーツと特徴【久留米・博多・長浜】//まとめ

 

久留米豚骨ラーメン「澄んだスープ」

発祥・・・「南京千両」(昭和12年)

麺・・・・やや太め

 

 

久留米豚骨ラーメン「白濁スープ」

発祥・・・「三九」(昭和20年頃)

麺・・・・やや太め

 

 

博多豚骨ラーメン「澄んだスープ」

発祥・・・「三馬路」(戦後)

麺・・・・細麺

 

 

博多豚骨ラーメン「白濁スープ」

発祥・・・元祖「赤のれん」(昭和21年)

麺・・・・細い平打ち麺

 

 

長浜豚骨ラーメン「白濁スープ」

発祥・・・元祖「長浜屋」(昭和27年)

麺・・・・細い平打ち麺

 

 

自宅で豚骨ラーメン食べたい方に

 

おすすめのお取り寄せラーメン

 

 

 

いかかでしたか?

 

福岡県の誇る豚骨ラーメンのルーツをお話ししましたが、正直言って発祥から一気に広まった感があります

 

澄んだスープと白濁スープ

 

やや太めの麺や細麺、平打ち麺に極細麺

 

それぞれのルーツがあり、現在でも新しいラーメン店は次々にオープンしています

 

正直言って、定義というか明確な基準はないので分かりづらいです

 

ですが、これを覚えておいてください

 

ラーメンを食べに行ったときに

 

ここのラーメンのルーツは久留米ラーメンだとか、博多ラーメンだとか、考えてみるのも楽しいものですよ

 

今回は、3大豚骨ラーメンのルーツと特徴【久留米・博多・長浜】として調べてみました

 

これからも

 

福岡県が誇る豚骨ラーメン

 

よろしくお願いします

 

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解説者  プロフィールSAKU

20年以上の調理歴を持つ食生活アドバイザー®️SAKU

豊かな食生活を未来へつなぐためにブログを通して

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