今では福岡のみならず日本全国で愛されています
旅行や出張の際の旅館の朝食やお土産の定番ですが、明太子といえば福岡と言われるのはなぜでしょう?
今回は、明太子についてお話しますね
その前に一言だけ。。。
福岡県民だからといって毎日明太子食べてるわけじゃないから!!
意外と高いから、庶民は毎日とか無理!無理!
すみません。話が逸れちゃったんで戻しますね
Contents
明太子=福岡の理由
さて、なぜ明太子=福岡となったんでしょうね?
結論はかんたんです
福岡が明太子発祥の地だからです
それだけかって思ったでしょう?
そう、それだけです
でも、ただそれだけじゃつまらないので、もう少しだけ深堀りしますね
最初に明太子を作った人は【川原俊夫】
明太子を初めて作った人は川原俊夫という人なんですが、川原氏が独自に研究開発して販売したのが明太子の始まりなんです
かんたんに川原氏のプロフィールをまとめましたのでご覧くださいませ
- 名前:川原俊夫
- 生年月日:1913年1月25日
- 出身地:韓国・釜山市
- 学歴:釜山公立中学校
- 家族:妻・千鶴子/長男・俊一/次男・健/三男・正孝
- 創業会社:ふくや
韓国で生まれ育ってはいるけど、れっきとした日本人だから勘違いしないでくださいね
明太子誕生まで
韓国で生まれ育った川原氏は終戦を機に、家族で川原家の地元である福岡に戻り、中州市場の一角で妻・千鶴子とともに開いた15坪の小さな食料品店「ふくや」がその始まりなんです
戦前、川原氏と千鶴子氏は韓国・釜山に住んでいたことがあり、そこで毎日のようにスケソウダラの塩漬け(ミョンテ)を食べていたんですが、日本には当然無いので懐かしさのあまり、韓国で食べた味を再現してみようと、明太子を作り始めたんです
「最初は店で売るのではなく、家族の食卓で食べるために作ったのがきっかけでした」と前社長の正孝氏は話してます
せっかくだからと作った明太子を近所におすそ分けするようになると、中州市場で働く人たちの多くも韓国や中国からの引き揚げ者だったので、皆口をそろえて「懐かしい」「おいしい」と好評だったため、販売したんですが最初は辛くて日本人の口には合わずクレームの連続だったそうです
それでも川原氏は諦めず改良の日々を送り、独自の漬け込み液製法や香辛料のブレンド、風味付け、旨味を加える出し汁など10年に及ぶ、試行錯誤を繰り返したんです
その努力が報われて、福岡の明太子が誕生したんです
なぜ全国に広まったのか?【川原俊夫】の男気
意外なのが、明太子は福岡から人気が出たわけじゃないところなんですよね
もちろん、福岡の人も食べてはいたらしいんですが、爆発的に売れてたわけではなかったそうなんです
そんな明太子が売れるようになった転機は、川原氏が開発段階で配っていた明太子を食べていた人たちだったんです
その人達は転勤や就職で、福岡を離れた人たちで明太子が懐かしくなって帰省や出張の際に買い求めるようになり、それが全国に広がっていったんです
明太子の人気の上昇にとともに新たな問題が発生するんですが、何かっていうと「ふくや」の位置が分かりづらかったため、店を間違える人が続出したんです
そのうちに、自分の店で明太子を置いて売りましょうか?と提案してくれる店主も現れます
しかし、川原氏は『卸はやらない』と突っぱねるんですけど、そこからが川原氏の男気です!
申し出た店主に「おたくも明太子を作ったらどうか」と勧め、自らが10年もかけて培った製法をあっさりと教え、原料メーカーを紹介し、品質を保つために冷蔵庫による保存に関することまですべてアドバイスしたんです
そうしてふくやの斜め前と隣の2軒の店も、自分たちで作った明太子を販売するようになったのである
ふくやの社員たちはそんな川原氏に「商標登録や製法特許を取るべき」と訴えたのですが川原氏は「そんな必要はない」と社員たちを諭しました
川原氏は明太子を漬物に例えて「漬物にはさまざまな味がある。同じ大根でも白菜でも、漬け方ひとつで味は変わる。家庭ごとでも味が違う。そんな漬物に商標はあるか? 製法特許はあるか? 明太子だって誰が作ってもいいではないか」と。。。
川原氏の男気がわかる話ですが、一方で、川原氏はふくやの味の真似だけじゃなく、それそれの工夫で味を変えるようにとも話してたらしいのです
普通は味を守るようにと言うと思うんですが、これにも理由があります
川原氏は、人には好みがあるため、いろいろな味があった方が結果的にそれぞれの店の明太子が売れるようになると考えたんですね
そんな川原氏の助言や思想があったからこそ、明太子は福岡の文化として根付き、全国に浸透していったんです
明太子の種類 料理には『バラ子』
明太子といっても味は様々です
作るメーカーによって辛口・中辛・甘辛と分かれます
形状も一本物・切れ子・バラ子と様々です
沢山の種類があり、どう選べばいいか分からないという方のために要点だけまとめたんで参考にしてみてください
明太子の種類と目的に合わせた選び方
形状
〈一本物〉
- 用途:贈答品・贈り物
- 長所:形が綺麗でボリュームがある
- 説明:明太子の形状が保たれていて、形が崩れていないものを指します。見た目の綺麗さから贈答品などに喜ばれますが、味は切れ子、バラ子とほとんど差はないので、見た目が大事なシチュエーションならこれがおすすめ
〈切れ子〉
- 用途:自宅用・友人用
- 長所:量が多くお買い得、味は一本物とほとんど変わらない
- 説明:製造過程で切れたり破れたりしたものです。訳アリ品みたいなものですが、味には問題ないので家族や友人との食事には重宝されます。日常生活で選ぶならこれです。
〈バラ子〉
- 用途:自宅用・料理用
- 長所:料理に使いやすく、一番安価で買い求めやすい
- 説明:形の崩れた明太子を集めたものです。味も他と大差ないので、日常で使う分には全く問題ナシ。最も安価なので気軽に料理に使えるのも強みで、見た目にはこだわらないならこれで決まり
主要メーカー8社の味のタイプ
- 辛口:かばた・まつ本
- 中辛:福さ屋・やまや・まるきた・まつ本
- 甘辛:まるいち・かねふく
ふくやが無い理由は
ふくやは3種類の辛さから選べるので、入れれませんでした
好みもあると思うので参考になれば良いかなぐらいで考えてください
料理におすすめは『バラ子』
明太子で料理をするのは価格面や味の濃さから、ハードルが高いですが、おすすめはバラ子です
バラ子は安くて、使いやすいおすすめ食材です
パスタやオムレツ、おにぎりなど、多彩な料理に好きな分だけ使えるので重宝するんですよ
旦那様が遅く帰ったときなんかでも、ただのお茶漬けにちょっと明太子を添えるだけで笑顔になるんです
明太子を買ったときに小分けしてラップにくるんで冷凍すれば一ヶ月は持つのでぜひお試しあれ
解凍は冷蔵庫での自然解凍がおすすめですよ
明太子を選ぶときのポイント
明太子はメーカーによって味が異なり、好みが分かれるので迷いますよね?
種類も多いから、選ぶのも大変なので選ぶ際のポイントをまとめてみました
明太子を選ぶポイント
- 試食で自分の好みを見つける
- お土産なら中辛タイプがオーソドックス
- 贈答用は一本物、自宅用なら切れ子、料理用ならバラ子
- 迷ったときはメジャーな会社が無難
これは当たり前ですが、試食ができる店なら遠慮なく試食してみましょう
あとは、好みで選ぶ、タイプで選ぶ、用途で選ぶ、メーカーで選ぶなど自分の指標を作ることです
そのためにも色んな種類の明太子を食べてみることです
本場福岡の明太子を通販で
以上、福岡の明太子について話しました
福岡県民でも意見が別れるので、自分好みの明太子に出会うためには、とにかく食べてみるしかありません
そんな明太子を試すには通販がおすすめです
なぜなら大手の明太子メーカーの明太子はほとんどネットで手に入るので、探す手間も掛からないうえに丁寧に商品の説明も記載されているので大変分かりやすいからです
もちろん空港や百貨店で試食して選ぶ楽しみもありますが、時間が無い方や外出が困難な方はぜひ利用してみてください
最後に私が個人的におすすめする明太子をご紹介しますね
味の明太子ふくや(切れ子)
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明太子のかねふく(贈答用)
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華ふくいち(切れ子/バラ子)
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他にもたくさんあって正直紹介できませんが、上記の明太子以外もハズレは無しだと思ってます
良い明太子と出会えるといいですね
【解説】明太子=福岡はなぜ? まとめ
いかがでした?
明太子と福岡の関係や、明太子の選び方を話しました
福岡でも明太子論争が起こるほど、個人的な好みが分かれています
だけどあくまで個人の好みによるものでで美味しくないわけじゃないのでご安心ください
最後にご存じの方も多いでしょうが
ふくやの創業者 川原俊夫さんを描いたホームドラマ
博多華丸さん主演 「めんたいぴりり」
まだ見てない方は面白いので、ぜひご覧ください!
それではまた次回に~~