健康 食育

加齢臭/体臭の改善は食事から…ポイントはたった3つ

体臭のひどい旦那様

突然ですが、加齢臭に限らず体臭の大半は摂取する食べ物を改善することで緩和されますよ。

生まれながらに臭い人はいませんよね?

育ってきた環境や食生活により匂いは変わります。

特に食生活は重要な部分で今回は食の改善のポイントについて解説します

遅くなりましたが私は調理歴25年の食生活アドバイザー®️SAKUです

どうぞよろしくお願いいたします

加齢臭の改善は食事から…ポイントはたった3つ

1.アルカリ性食品
2.抗酸化食品
3.腸内環境を整える食品

以上の3つです

それではそれぞれの食品について解説する前に、カラダのニオイの原因を解説させて頂きます。

カラダのニオイの原因を大きく分けると

  • 体内から発生すニオイ
  • 皮膚から発生するニオイ
  • 腸内環境により発生するニオイ

の3点になりますが、これらすべて体内環境により発生するものです

つまり、摂取する食べ物により体臭は変化しますし、カラダの環境もまた変化をもたらします

食生活の改善に重要なのは、ニオイの元となる食べ物はできるだけ避けて、ニオイを抑える作用のある食べ物を出来るだけ摂取する事です

例えばニオイの原因を作るものとして動物性タンパク質と脂質がありますが動物性タンパク質は主にアンモニアインドール硫化水素などに分解され腸内体臭の原料になります


脂質は皮脂臭、加齢臭などカラダの表面に滲み出るニオイ成分の原料となります

だからといって動物性タンパク質や脂質を摂取しないという方法はそれぞれがカラダの成長、維持に欠かせない栄養であるため健康的な食生活には繋がりません


もちろん最低限の摂取は必要ですからそれを補う為にも今回のポイントである食品を積極的に摂取するべきなのです


それでは前に述べた3つの食品について解説していきます



 体臭を抑える作用を持つ食品

 

アルカリ性食品

カラダの理想として皮フ面は弱酸性体液は弱アルカリ性の状態です


詳しく言いますと皮フには善玉菌が存在していて弱酸性に保つことで病原性の強い菌の侵入を防ぎます

それは強いニオイを作る菌の繁殖を抑え、体臭の予防に繋がるのです

しかし、体液は逆で酸性傾向になるとダイエット臭の「ケトン体」やミドル脂臭の元になる「乳酸」など酸性のニオイ成分が生じ体内体臭の原因となります

ですから、体液は弱アルカリ性に保つ必要がありその為にはアルカリ性食品を食べる必要があるという事です

それが体臭予防へと繋がるのです

酸性傾向にする食品には牛肉、マグロ、かつおなどの赤身魚、鶏卵などがあります

それらを中和するアルカリ性食品にはワカメ、めかぶなどの海藻類、ほうれん草、小松菜などの緑色野菜、大豆製品などがあります

特に梅干しは大変優れていて、口臭の発生を防ぎ、含有成分のクエン酸は汗のニオイも抑えてくれる優等生です

このように皮フ面は弱酸性、体液は弱アルカリ性とバランスが取れている状態が健康であり体臭を予防するバランスの良い食生活を送ることが健康を保つことにも繋がります


抗酸化食品

皮ふ面から発生する体臭には加齢臭やストレス臭がありますが、これらは皮脂腺の皮脂が活性酸素に電子を奪われ酸化することにより生じます(皮ふ面が酸性化するわけではない)

活性酸素には細菌の侵入を防ぐなどプラス作用もありますが、老化を進める要因となることやニオイの原因を作るというマイナス作用もあります

この活性酸素の活動を抑制する作用を「抗酸化作用」と呼びます

脂質の酸化に関係する体臭の予防には日々の食事で抗酸化作用のある食品を摂る必要があります

また皮脂腺の皮脂が酸化されているということは体内の細胞や血液中の脂質も酸化されている事になります 

ですから生活習慣病の予防やカラダの老化防止の面でも抗酸化食品は必要不可欠なものと言えるでしょう 

抗酸化物質の代表としてビタミン類が挙げられます 

特にビタミンCとビタミンEには酸化を防止する役割があるため同時に摂取することが望ましいでしょう 

ビタミンCの特性の
体内で生成できない
摂り貯めができない
などから3食中でこまめに摂取しなければなりません 


ビタミンCが多く含まれる食品としてほうれん草・小松菜などの緑色野菜、レモン・オレンジ・キウイなどの果物、緑茶などがあります 


ビタミンEは酸化しやすいので植物油から摂取するときはドレッシングやソースで活用し非加熱での摂取を意識してください。 

また、ビタミンEは玄米や胚芽にも多く含まれていますので野菜や果物(ビタミンC)と共に日々の食事に取り入れるようにしてください


もうひとつ、強力な抗酸化物質を挙げると

ポリフェノール類」です 

ポリフェノールは 

・お茶=「カテキン」「タンニン」 
・大豆=「イソフラボン」 
・ごま=「セサミノール」 
・人参=「カロチン」 
・緑黄色野菜の色素成分=「アントシアニン」 

などがあります 

りんご・なし等のバラ科の果物や赤ワインにもポリフェノールは多く含まれています 

ポリフェノールは抗酸化作用によって皮脂臭を抑えるだけではなく、ニオイ分子を活性炭のように吸着する直接的な消臭作用もあります

野菜や果物をバランス良く摂取することでカラダの老化を防止するとともに体臭を予防やすることができるのです 

抗酸化力を向上させるためには「鉄」や「亜鉛」などのミネラルと一緒に摂取することが必要でひじき・レバー・牡蠣などと一緒に摂るとより効果的です


腸内環境を整える食品

腸内には100種類、1兆個の細菌が住みついています


ビフィズス菌など(善玉菌)

腸内で食べ物の消化・吸収を助け、腐敗を予防してニオイ分子の発生を抑える

ウェルシュ菌など(悪玉菌)

腸内のタンパク質を腐敗・発酵してアンモニア、インドール、硫化水素などの有害なニオイ物質を生成する


腸内で細菌のバランスが崩れ悪玉菌が増加するとニオイ物質が便臭を強くするだけではなく、腸管から吸収され最終的に汗や皮ふガスとして体外へ発散され「腸内体臭」の原因になります 


またこれらの有害なニオイ物質は発ガン性なども報告されていて腸内環境を整えることは体臭予防だけではなく病気の予防にもなるのです


腸内環境を整えるために必要な3大要素

1)乳酸菌

腸内の善玉菌を増やすためにはヨーグルトを食べて乳酸菌やビフィズス菌を補給することが有効です

しかし、口から摂取したビフィズス菌は胃の酵素でほぼ死滅するため毎日摂取することが必要となります


2)オリゴ糖

オリゴ糖は善玉菌のエサとなるので積極的に摂取して腸内の善玉菌を元気に育てましょう

オリゴ糖を含む食材は大豆・ごぼう・玉ねぎ・はちみつなどがありますから日々の献立の参考に覚えておいてください


3)食物繊維

食物繊維には悪玉菌や腸内で生じたニオイ物質をまとめて吸着して便として排出してくれます

食物繊維には

「不溶性食物繊維」=セルロースなど

・便を柔らかくして量を増し、腸壁を刺激することで排便をスムーズにする

・腸内での滞留時間を短縮することでニオイ物質の腐敗や吸収を抑える

♦「リグニン」=ニオイ分子の腸管からの吸収を抑える作用に加えポリフェノールに似た直接的な消臭効果を持つ食物繊維である 

リグニンを含む食物として豆類・ココア・切り干し大根などがある

 

「水溶性食物繊維」=アルギン酸やフコイダンなど

・善玉菌の住みかとなる
・ニオイ物質を吸着して包み込み便として排出する
・コレステロールなど脂質の吸収を防ぐ
            ⇓
         皮脂臭予防に繫がる
 
 

加齢臭の改善は食事から【まとめ】

 

ニオイの原料となる動物性タンパク質や脂質の摂取を減らし消臭効果の望める食品を積極的に摂取する
体臭予防に有効な食材は

・アルカリ性食品
・抗酸化食品
・腸内環境を整える食品(特に食物繊維)

体臭予防の食事法=健康を保つ食生活だと理解する




そもそも日本人は体臭の少ない民族です

それにはちゃんと理由があって今回述べた食材の殆どが和食にて古くから用いられてきたものばかりです

特にワカメやめかぶなどの海藻類、緑色野菜、大豆製品、柑橘類やりんごなどの果物は3つすべてのジャンルにマッチしていますので優れた消臭食品と言えます


今回は、体臭について解説いたしました

体臭が発生するメカニズム、予防法、改善方法などをご理解頂けたと思います


巷には、消臭スプレー・消臭石鹸などがありますが、それ自体は効果はありますので即効性を求める方は全く問題ありませんし、むしろココロの面から言わせていただくと推奨したいくらいです。


私の周りにも体臭のひどい旦那様に消臭石鹸を渡したところ気にならないレベルまでなったと聞いています。

しかし、根本的な解決のためには食生活の改善が必要だということだけはしっかり理解して健康的な食生活を心がけてください。

 


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それではまた次回に~~

 

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