皆さんウィルス対策はいかがされていますか?
風邪やインフルエンザはもちろん様々な病気がウィルスに感染することによって発症します
そんなウィルス対策として手洗いやうがい、接触部の除菌などを皆さん行っておられると思います
ですが、根本的に大切なのはカラダの質を高めることです
今回は免疫力を高めることでカラダの質を高めて、ウィルス感染を予防する方法を調理歴25年の食生活アドバイザー®️SAKUが解説いたします
Contents
ウイルスから身を守るには免疫力を高めることが大切
いつ、どこで感染するかわからないウイルス
流行による感染拡大が懸念される中どうすれば自分の身を守ることができるのでしょうか?
まず、ウィルスの感染を防ぐ習慣としては手洗いとうがいが必須です
それ以外の効果的な対策としては体内の免疫力を上げて、感染する確率を下げることになります
ウィルスの主な感染経路に、飛沫感染と接触感染があります
飛沫感染とは、せきやくしゃみなどでウイルスが空気中に飛散し、それを吸い込むことで感染することを指します
一般的にはくしゃみをすると約4000個、せきをすると約3000個の飛沫が飛び散るといわれています
接触感染とは、感染者と直接皮膚や粘膜が接したり、感染者が触った手すりやタオルなどを介して感染することを指します
日常には見えないウィルスが至るところに存在するので、完全にウイルスをシャットアウトすることは不可能です
そこで「免疫力」を高めることが重要になるのですが、免疫力とはウィルスや細菌による病気に対抗する力のことです
免疫力を高めることでインフルエンザや風邪などの感染症にかかりにくいカラダを作り、感染しても症状が軽く済むことが多いのです
ですから、ウイルスから身を守るためにも、免疫力を高めることが非常に大切なのです
免疫力を上げる4つのポイント
免疫力向上の大切さはお分かりいただけましたか?
それでは、日常生活において免疫力向上のために必要な体質改善ポイントを4つ解説していきます
腸内環境を整える
腸は免疫力の大半を担う最大の免疫器官です
すなわち腸内環境をよくすることは、免疫力アップに直接つながると提唱されています
腸内環境は免疫力の問題だけではなくカラダ全体の維持、向上に欠かせません
ですからヨーグルト、きのこ類などで良質な細菌を摂取して、常に良い腸内環境を維持しましょう
粘膜を正常に保つ
口腔内、鼻の中、気管、胃や腸など、私たちのカラダの至るところに粘膜は存在します
細菌やウィルスは粘膜を通じて体内に侵入するケースが多いです
ゆえに粘膜の健康状態が悪いと細菌やウィルスに対抗するチカラが弱まり、様々な病気や感染症のリスクが高まることになります
粘膜を良い状態にするための必要な栄養成分としてムチンやビタミンAがありますので日々の摂取を心がけましょう
ムチンを含む食品
納豆・山芋・里芋・オクラ・なめこ・蓮根・モロヘイヤなど
ビタミン A を含む食品
うなぎ・レバー・バター・チーズ・卵・緑黄色野菜(ほうれん草・人参・南瓜など)
他にもビタミン B6、ビタミン C、亜鉛なども粘膜を強化する栄養素です
血流を促進する
血流の中には免疫機能を持つ白血球が存在します
白血球の役割に血流によってカラダの隅々まで行き来すること体内の異物を取り除いてくれます
また、大事なのが血流が悪くなると、酸素と栄養が細胞に行き渡りにくくなります
その結果免疫力低下につながるということから、血液や血管の健康維持に努め良い血流を保つことが免疫力向上には不可欠です
内臓温度を上げる
あまり知られていませんが、免疫力の研究により内臓温度が1℃下がると、免疫力が30%下がると言われています
ですから、カラダを冷やさないようにすると同時に食事などの摂取によってカラダの内側から温めることを意識してください
カラダを温める食品としては生姜などの根菜類や、リンゴやブドウ、サクランボなどの寒い地方で生産されるフルーツなどがあります。
「免疫力を上げる」7つの食品
前章では免疫力を高める方法について解説しましたが、ここからは摂取が勧められる食品についてお話します
ただ、免疫力アップに効果があるとされている食品はすごく多く、ここでは紹介しきれませんので私の選んだ食品を7つお話させていただきます
ヨーグルト
ヨーグルトには乳酸菌やビフィズス菌など有益な細菌が豊富に含まれ、腸内の善玉菌を増やす作用があります
善玉菌が増えることで良い腸内環境へと導かれ、免疫細胞が活発に働ける状態へと繋がります
免疫力を高めるヨーグルトの食べ方としては、適量を継続して食べ続けることが大事で出来れば2週間置きに摂取するヨーグルトの種類を変えて、さまざまな菌を摂るのが理想的です
善玉菌のエサになるオリゴ糖をヨーグルトを食べる時に加えるとさらに腸内環境の向上が期待できるでしょう
納豆
納豆にはビタミンB群やビタミンEをはじめとする免疫力強化成分が含まれ、またヨーグルト同様、納豆菌などの腸内環境を整える成分も多く含んでいます
腸内環境を整えることは私たちのカラダにとってとても重要ですから納豆も積極的に摂取していただきたいのですが、加熱すると大事な菌が失われ効果がないのでご注意ください
納豆と組み合わせて摂取していただきたい食品がオリーブオイルです
オリーブオイルには、免疫力を高めるポリフェノール類やビタミンEが豊富に含まれているうえに、オレイン酸が小腸を刺激して便通をよくしてくれる効果があるのです
そんな納豆とオリーブオイルを合わせて摂ると更なる効果が期待できますよ。
生姜
ショウガには発汗を促し、新陳代謝を促進して体を芯から温める作用があるため、特にかぜの諸症状に効果的だと言えます
体温低下による冷え症にもショウガは有効で、女性に多くみられる冷え症は、タンパク質やビタミンが不足することで、新陳代謝が衰えたり、血液の循環がスムーズに行われない場合に起こります
そのためカラダを温めるショウガが冷え症の改善治療には用いられることが多いのです
体温が下がると免疫力も低下しますので体温上昇作用のあるショウガは冷え症対策だけではなく、免疫力アップにおいても効果が期待できるのです
他にもショウガの摂取でカラダを温めることで、血管の収縮を抑制したり血栓の生成を防いだりするので、これらの相乗効果で血液をサラサラにして血管を健康に保ちます
さらに新陳代謝を促し、体の機能そのものを高めるため、疲労回復や病気に対する免疫力を手助けする働きがあることも報告されています
ブロッコリースプラウト
ブロッコリースプラウトとは、ブロッコリーの新芽のことです
ブロッコリースプラウトにはスルフォラファンという抗酸化や解毒作用を高める成分が多く、ビタミンの作用で免疫力が高まり、がん予防にも効果が期待できる食材として、現在は医学界でも注目されています
ブロッコリースプラウトによって免疫力を高める理想的な食べ方としては、たまに大量に食べるよりも、継続して摂取することが重要ですので、3日に一度くらいのペースでサラダに加えたり、豚肉で肉巻きにしたりと日々の食卓に取り入れてください
長ネギ
ネギは切ると細胞が壊れ、香り成分『アリシン』が発生します
このネギ特有の刺激のある香りには、血管拡張・血流アップの効果があり、抵抗力も高めてくれると考えられています
ただし、香り成分アリシンの血流UP効果を高めるには“生”であることが重要で、実は加熱するとアリシンは発生されないことが判明しています
また、細かく刻むことも重要で、ネギの細胞を壊すことでアリシンの生成量が増加するので薬味として刻みネギを使用したり、そのものを食べる時は白髪ねぎなど細切りで他の料理と合わせてよく噛んで食べると良いでしょう
緑茶
緑茶に豊富に含まれるカテキンの中でも、特に免疫力を高めることで注目を集めているのが、エピガロカテキンです
エピガロカテキンは長期的に摂取することで、自然免疫系の働きを適切な状態に改善できるという研究結果が出ています
またエピガロカテキンは、白血球のひとつで体内に侵入した菌やウイルスへ対抗するマクロファージを活性化させる働きがあることも確認されていますので、緑茶を免疫力アップに役立てたいなら、エピガロカテキンを意識して飲むとよいでしょう。
紅茶
茶葉に含まれる「カテキン」が醗酵過程で変化し、「テアフラビン」という有効成分【紅茶ポリフェノール】が生まれます
この紅茶ポリフェノールは紅茶特有の成分で、インフルエンザの感染力を奪う作用があります
インフルエンザウイルスはスパイクという突起物で鼻や喉などの呼吸器粘膜に付着し、そこから人体に侵入して感染するのですが紅茶を飲むと、紅茶ポリフェノールがスパイクの先端にがっちり取り付き、粘膜への付着ができなくなり、インフルエンザウイルスが無力化するのです
その効果は緑茶よりも優れており、紅茶に奪われたインフルエンザウイルスの感染力は戻ることはありません
さらに、紅茶ポリフェノールが持つインフルエンザウイルスの生きた細胞に対する吸着能力を失わせる効果は全ての種類のインフルエンザウイルスに認められています
インフルエンザウイルスは、毎年抗原体を変化させますので、昨年の免疫があっても翌年も感染することがあるのですが、紅茶ポリフェノールの最大の特徴は全てのインフルエンザウイルスに対応して感染力を奪うことです
ですから、普段から紅茶を摂取される方はインフルエンザの感染リスクは激減することでしょう
免疫力を下げないための4つのポイント
せっかく免疫力を高める食品を摂るように心がけても、免疫力を低下させる生活習慣を続けていたら効果は台無しになります
それでは免疫力を低下させる要因になるポイントを4つ挙げましたのでご覧ください
体の冷えに注意。体温が下がると免疫力も下がる
特に注意すべきは、体の冷えです
冷たいものを摂りすぎると、体温が下がり、免疫力も下がるので要注意です
カラダを冷やさないようなケアが重要です
また、コーヒーのようにカフェインの多い飲み物は、過剰摂取すると血管が拡張し、深部体温の放熱が進み体温が下がりやすくなるのでホットでもアイスでも飲みすぎは厳禁です
暴飲暴食
暴飲暴食は胃腸に負担を与えます
腸が疲労することにより、腸の免疫細胞の能力が低下して腸内環境の悪化に繋がりますので日頃から過剰な飲食は避けましょう
睡眠不足
良質な睡眠は一日中活動した体の回復のために必要不可欠です
睡眠時間が少ないと体の回復力が低下し、免疫細胞の数も少なくなりますので、ストレスを溜めずリラックスして良質な睡眠時間を確保することが大事です
タバコ
タバコは体にとって有害です
有害物質を呼吸器に送り続けていると免疫細胞のマクロファージが過剰に反応し、ガンへの近道になります
タバコは喫煙者にとってリラックス効果を与えますが、カラダにはマイナスでしかありませんから禁煙することが健康への第一歩です
ウィルス予防に効果的 免疫力アップ食品と対策まとめ
ウイルスから身を守るには免疫力を高めることが大切
免疫力を高める4つの生活習慣
- 腸内環境を整える
- 粘膜を正常に保つ
- 血流を促進する
- 内臓温度を上げる
免疫力低下につながる4つの生活習慣
カラダを冷やす
暴飲暴食
睡眠不足
タバコ
免疫力を上げる7つの食品
- ヨーグルト
- 納豆
- 生姜
- ブロッコリースプラウト
- 長ネギ
- 緑茶
- 紅茶
いかがでしたか?
免疫力がいかに大切かお分かりいただけたことでしょう
ウィルス感染を予防できれば風邪やインフルエンザはもちろんガンや様々な感染症のリスクから回避できます
免疫力を高めることはウィルスの感染予防、カラダの強化に直結しますので常に意識をしてください
それではまた次回に~~