三月に入ると新玉ねぎが店頭に並び春を感じさせてくれます
そんな新玉ねぎには様々な効果が期待出来るんです
今回は調理歴25年の食生活アドバイザー®️SAKUが新玉ねぎの持つチカラについて解説します
Contents
新玉ネギの持つチカラ
まず、玉ねぎには、皮の色や大きさにより、黄玉ねぎ、白玉ねぎ、赤玉ねぎ、小玉ねぎなどの種類があります
通常、玉ねぎは日もちをよくするために、収穫してから1ヶ月くらいをメドに風にあてて乾燥させますが、新玉ねぎはすぐに出荷するため、皮が薄く、実の水分が多くてやわらかい、という特徴があります
また、水分が多く、辛みが少ないので、サラダなどに入れて生食するのがオススメです
それでは新玉ねぎの持つヒトに有益な効果、成分を解説していきます
抗菌・抗ウイルス効果(イソアリシン)
玉ネギを刻むことで細胞が壊れるとイソアリシンという成分が発生します
イソアリシンには大変優れた抗菌・抗ウイルス作用があり、風邪やインフルエンザのウィルス予防に効果があるとされています
多種効果成分(スルフィド類)
イソアリシンに熱を加えると、スルフィド類と呼ばれる成分に変化します
スルフィド類には、がん予防、高血圧予防、動脈硬化予防、アルツハイマー型認知症の予防効果に加え血糖値抑制、抗肥満作用、肝臓保護など健康の維持のためのさまざまな効果が期待できます
血管を若く保つアンチエイジング効果(ケルセチン)
玉ネギに含まれるケルセチンには、血流を改善する作用によって血圧を下げたり、血管を柔らかくする事で血管年齢を若く保つ効果があると言われています
普段の玉ねぎとの違いとして新玉ネギは、外皮を食べられるのでケルセチンを効率良く摂取できるメリットがあります
新玉ネギの効果を高める調理法
調理時に細かく刻む
抗菌・抗ウイルス作用のあるイソアリシンは、細く刻むほど生成量が増加します
生成量は細胞の状態に比例するので、スライスする場合は、細く繊維を断つ方向カットすることがイソアリシンの増加に繋がります
加熱はほどほどで食べる
多種効果成分のスルフィド類は、温度の上昇により増加する性質を持っています
しかし、ここで注意していただきたいことが一つあります
生成に最適な温度は約60度なので温めすぎるとスルフィド類の生成が止まり、効果も失ってしまうということをしっかり覚えておいてください
新玉ネギのレシピ
「新玉ネギ血液サラサラダ」
<材料(4人分)>
新玉ネギ1個
かいわれ大根2パック
カツオ節 好みの分だけ
醤油(ポン酢)適量
<作り方>
▼細く繊維に対して垂直方向に玉ネギをスライスする
▼かいわれ大根を食べやすいサイズにカットして盛り付けましょう
▼お好みでカツオ節と醤油(ポン酢)を混ぜてさっと和えるだけ
新玉ネギのドレッシング
<材料(4人分)>
新玉ネギ 1個
醤油 大さじ3
砂糖小さじ1
炒りごま大さじ1
ごま油 大さじ1
顆粒ダシ 小さじ1
<作り方>
▼玉ネギをみじん切りする
▼玉ネギに他の材料を入れてかき混ぜたら完成
サラダやお刺身にかけたり、多種効果成分スルフィド類の健康パワーを得るなら、熱々の料理などにかけて食べるのもオススメです。
新玉ネギのバターステーキ
<材料(1〜4人分)>
新玉ネギ 1個
バター 8g
醤油 小さじ2
塩 1つまみ
<作り方>
▼玉ネギに上部から中心ほどまでに十字の切り込みを入れてバター・醤油をのせる
▼ラップをかけてレンジで温める(500Wの場合は2分20秒)
加熱しすぎるとスルフィド類の効果を失います。加熱はほどほどで新玉ねぎの甘みのあるシャキシャキ感も楽しんでください。
新玉ネギの持つチカラまとめ
玉ねぎにはカラダに有益な成分や効果が豊富に含まれています。
中でも、春先の新玉ねぎは辛みが少なく生で食べるのに適しています
玉ねぎの大切な成分(スルフィド類)は加熱により失われますのでサラダやドレッシングなど非加熱、または少し加熱するくらいの調理法が好ましいでしょう
玉ねぎの持つカラダに有益な成分3つはぜひ覚えて有効活用してください
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イソアリシン(抗菌、抗ウィルス効果)
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スルフィド類(多種効果成分)
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ケルセチン(アンチエイジング効果)
いかがでしたか?
今回は新玉ねぎについて解説いたしましたが、正直カラダに良い食品はたくさんあります
それらをバランス良く摂取する事が健康へと繋がりますが症状、求める効果によって食品を選ぶという事も重要です
それぞれの食品の特性を知り日々の食生活へと繋げてくださいね
それではまた次回に~~